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【季節と睡眠vol.01】 冬に向かっての睡眠

睡眠は湯船に浸かってから
秋の夜長と言いますが、寒い夜を過ごす時間が長くなってきました。眠りのしくみを知って、暖まって快眠できるように睡眠環境をしつらえましょう。
私たちの睡眠は体温のリズムと連動しています。体温が下がると眠くなり、体温が高くなるときに、目覚めの準備がなされます。体温といっても「深部体温」という体の中心の熱で、眠ろうとするとき、手足の血管をひろげて熱を体の表面から発散して身体の深部の体温を下げるのです。赤ちゃんはぐずってくると手足が暖かくなってやがて寝てしまいますが、大人も同じ仕組みです。 体温は一旦上がると必ず下がってきます。

このリズムを利用して、夜寝る前に入浴することは、リラックスやリフレッシュするだけでなく、快眠のためにもとても有効なのです。寒い季節になると、シャワーでなく湯船につかることが心地よくなりますね。少しぬるめの湯にじっくりつかって深部体温をあげるには、好きな香りの入浴剤などを入れてバスタイムを楽しむのもよいでしょう。

寒くなると体の末端が冷えて、この放熱がうまくいかず深部体温がさがりにくくなります。体を温めるといっても全身を温めるよりは、寝つく時に手足を温めてくれる湯たんぽなどがオススメです。靴下を履いていないと冷えて寝つけないという女性もいますが、できれば足首がゆるくて寝ている間に脱げてしまうくらいのものがよいでしょう。

 

 


このコラムは、睡眠改善インストラクターで、「NPO睡眠文化研究会」事務局長の鍛治 恵さんにご執筆いただきました。

鍛治 恵

鍛治 恵(かじめぐみ)さんプロフィール:
1989年、ロフテー株式会社に入社。快眠スタジオに配属後、睡眠文化の調査研究業務に従事。睡眠文化研究所の設立にともない研究所に異動。2009年ロフテー株式会社を退社し、フリーで睡眠文化研究を企画する。
著書「ぐっすり。」(新潮社2013年)
NPO法人睡眠文化研究会
鍛治オフィシャルサイト

 

 

 

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