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【道具vol.02】 剪定ばさみの扱い方と手入れ

~ 庭木を元気に育てるために ~

早春、木々の芽吹きが近づくとともに、庭のお手入れをしたり、観察したり、と庭に出る機会が増えてきます。 月日が流れるに従って、庭の木々も育ってきますが、ご自身で庭木の剪定をしたいと思われる方も少なくないのではないでしょうか。

剪定ばさみの扱い方

この時、剪定方法を解説する書籍等を参考に剪定されるかたも多いと思いますが、剪定方法だけでなく、ハサミの扱い方も意外と大切です。 残す枝は上の刃の外側になるように、枝の元で、残す枝の向きに平行にハサミを入れる。 そして、太めの枝でも、枝の周りをグリグリと回すような切り方はせずに、上から少し枝を押さえながら切る。 このように、扱いかた次第で木へのダメージが変わります。※

剪定ばさみのお手入れ

もうひとつ、剪定ばさみの「お手入れ」もポイントです。 「実のところ一度もしたことない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、庭木を元気に育てるためには、枝の剪定の際、 切り口のダメージを減らすために切れ味を保つだけでなく、枝の切り口に触れる刃を清潔に保つ意味でも「お手入れ」が大切です。
そこで、この場で、砥石を使った剪定ばさみのお手入れ方法をご紹介いたします。

お手入れの手順

まず剪定ばさみ専用の砥石を用意し、予め水につけておきます。 研ぐときは、剪定ばさみが動かないように台に乗せて左手でしっかりと押さえ、右手に持った砥石を動かして研いでいきます。このとき大事なのは刃先で、ここをしっかりと研ぎ上げます。

そうすると、裏側に「研ぎまくれ」ができますので、今度はハサミを裏返して「まくれ」を落とすように力を入れずに軽く研ぎます。 刃先をのぞいた刃全体は、砥石で汚れをこすりとるような感じで、なでるように研いでいきます。 刃の研ぎの後、刃のついていない支え側である「受け」の汚れを砥石でこすりとります。

研ぎ終わったら、なるべく研いだ部分のみを水に軽く浸けて汚れを落とします。 ハサミ全体を水洗いしてしまうと、水の拭き残しがあった場合に錆びてしまうことがあるので、なるべく汚れを落とす程度にとどめます。


汚れがひどい場合には、研ぐ前に金ダワシや金ブラシを使って、こびりついた樹液をこすり落とします。 そして刃を研いだ後に全体を水洗いして、拭き残しがないように丁寧に水を拭き取ります。 水が全て拭き取れたら、ねじ部に潤滑油(CRC556など)を吹き付けて、ハサミを数回握って油を馴染ませてからティッシュなどで余分な油を拭き取ります。
庭木を5年、10年と育てるのと同じように、剪定ばさみも大切にお手入れすることで、世界に1つだけの自分の道具となるでしょう。

OMソーラー広報誌「きづき30号」「道具」コラム(24P)にて、剪定ばさみの扱い方、自然にみえる剪定方法をご紹介しています。あわせてお読みください。

 


このコーナーは、木の専門家である矢澤ナーセリーの矢澤さんにお話を伺い、きづき編集部とOMclass事務局が編集いたしました。

[矢澤ナーセリー]矢澤 光一さんプロフィール
樹木(植物)を命ある生き物として強く意識し、大切に育てるという気持ちを常に持って取り扱うことを基本姿勢として、 園芸品種や里山に自生する在来種を実生、挿し木、接ぎ木によって自家繁殖して販売する「矢澤ナーセリー」を経営。 里山にある植物を使った在来種を中心に植えたユニット5×緑(ゴバイミドリ)の植物づくりや、里山再生プロジェクトも行う。
[矢澤ナーセリー] http://yazawa-nursery.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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