OMXでは通常「おまかせ」運転をお勧めしておりますが、省エネを優先する「おまかせ」運転では厳冬期の暖房としては十分でない場合もあります。 「おまかせ」運転で寒いと感じる場合は、以下の空調や給湯の設定方法をお試しください。

 

①空調の設定　／　床下以外の系統も運転する

「おまかせ運転」をお使いの場合、暖房時は床下系統(B系統)にしか温風が送風されないため、室内には直接温風が送られません。A・C 系統を使って室内に直接温風を送ることで、ダイレクトに室温を上昇させます。（2022年12月以降出荷のOMX-2の場合は、おまかせ運転でも天井吹出口から温風が出ます）
メインリモコンで「暖房運転」に切り替える方法以外に、エコナビリモコンで設定することもできます。
 

エコナビリモコンを使用する

エコナビリモコンの詳細設定機能を使うと、メインリモコンでは設定できない、1時間ごとの温度設定と系統ごとのON/OFF、風量が設定できます。
寒いと感じる時間帯の設定温度を上げたり、使う部屋以外の系統をOFFにしたり風量弱にして、風量を使う部屋へ集中させるなど、ご家族の生活スタイルにあわせて細かく設定することができます。
▶エコナビリモコン取扱説明書
▶エコナビリモコン使用方法解説動画

※エコナビリモコンを初めてご利用になる際は、ユーザー登録が必要です。登録方法はこちら

 

メインリモコンのみで設定する場合

「暖房」運転に切り替え、風量は「自動」に設定してください。「おまかせ」運転ではB系統（床下）からのみ暖房空気が出ますが、「暖房」運転ではA・C系統からも暖房空気が吹き出す運転が可能です。（2022年12月以降出荷のOMX-2の場合は、おまかせ運転でも天井吹出口から温風が出ます）
ご注意！
エコナビリモコンの自動、暖房運転をしているときにメインリモコンで「暖房」運転にすると、メインリモコン優先に切り替わってしまうため、エコナビリモコン設定時はメインリモコンの運転切替、風量、系統スイッチON/OFF、設定温度を変更しないでください。

設定温度を上げすぎない

設定温度が高すぎると、寒い時期は特に霜取り運転（除霜運転※1）が頻繁に行われます。 霜取り運転を頻繁に行わないようにするには、室温設定を25℃以下にすることをお勧めします。
また、室温が下がりきらないように不在時も電源はオフにせず、おでかけキープ運転をご利用ください。
なお、運転を停止していた場合など、建物が冷え切った状態からは設定温度を高くしても、室温は一気には上がりませんので、その際も設定は 25℃以下でお使いください。

▶寒いと感じたときのメインリモコン・エコナビリモコン設定方法

 

②給湯の設定　／　暖房がほしい時間帯は沸き上げより暖房を優先する

OMXでは 1 台のヒートポンプで暖房と給湯をまかなうため、給湯沸き上げを優先して暖房が停止することがあります。
基本的には昼間の暖かい時間帯に沸き上げを行う制御になっていますが、場合によっては夕方の団らんの時間に沸き上げを開始し暖房が停止してしまうことがあります。
このようなケースを避けるため、あらかじめ沸き上げ禁止時間を設定することで、暖房が必要な時間帯に沸き上げを行わない設定にすることが可能です。
（2022年12月以降出荷のOMX-2の場合は、沸き上げ禁止時間を設定しなくても5:00～8:59と17:00～0:59が暖房優先になります）

沸き上げ禁止時間を設定する

例えば、ご家族が帰宅する夕方からの時間帯PM6:00～AM0：00を禁止時間として設定します。沸き上げ設定は「おまかせ」とします。
OMX台所・浴室リモコン取扱説明書P.45
OMX-2台所・浴室リモコン取扱説明書P.46

冬のみ沸き上げ設定を「深夜のみ」にする

昼間も在宅している場合や特に寒い地域は、沸き上げ設定を「深夜のみ」に設定します。 厳冬期（12月から2月頃まで）はこの設定にすると昼間沸き上げないため、在宅中の暖房が切れません。（夏場は通常の「おまかせ」設定に変更してください）
万一お湯が不足した場合は、「沸き増し」をおこなってください。1目盛り50分程度で50～90リットルほど沸き上げます。
OMX台所・浴室リモコン取扱説明書P.43～44
OMX-2台所・浴室リモコン取扱説明書P.44～45

▶寒いと感じた時の台所・浴室リモコンの設定方法

 

※1　霜取り運転（除霜運転）
OMXは、暖房運転時は室外ユニットが外気から吸熱し、室内に熱を運ぶヒートポンプ方式です。 熱交換器の表面に霜がつくと吸熱の効率が悪くなってしまうため、一時的に暖房運転を停止し、室外ユニットに付着した霜を溶かす運転（霜取り運転）を約5～12分間行います。この間、換気の空気の流れを冷たいと感じることがあります。